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日本株展望

新型肺炎が景気・企業業績・株価に与える影響--エボラ出血熱ショックの経験から考える

ZDNet Japan Staff

2020-01-23 10:39

 本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。

今日のポイント

  1. 新型コロナウイルスによる肺炎への恐怖が広がる
  2. 春節に影響? 懸念高まりインバウント関連株が売られる
  3. 2014年にエボラ出血熱(当時の呼び名)ショックで世界株安
  4. 人類と新型ウイルスとの闘いは終わらない
  5. 毒性の強いウイルス性疾患は医療の発展した国では拡散しにくい
  6. 新型肺炎への不安はしばらく強まるが、いずれ終息に向かうと予想

 これら6点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

新型コロナウイルスによる肺炎への恐怖が広がる

 中国・武漢市で新たに発生した新型コロナウイルスの感染が広がっている。中国政府は22日、中国での感染者は440人、死者9人と発表した。動物が発生源と考えられているが、人から人へ感染している証拠が存在すること、潜伏期間が9日程度と長くなることがあることから、「潜伏期間(発病前)の感染者から感染が広がる」という懸念が出ている。

 タイ(2人)、米国(1人)、日本(1人)、韓国(1人)、台湾(1人)でも感染者が見つかっている。世界保健機構(WHO)は「国際的に懸念される緊急事態」に該当するか、22日にも緊急会合を開いて判断する。

 一部では、2002~2003年に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)と同規模の被害が出ると悲観的な見方も出ている。SARSは中国広東省を起源としたものだった。

春節に影響?懸念高まりインバウント関連株が売られる

 中国では1月24~30日まで、春節(旧正月)と呼ばれる大型連休が始まる。春節の間、中国では中国国内および海外への旅行者が増加し、消費が盛り上がる。人気の旅行先は、タイや日本などだ。日本にとってインバウンド消費(訪日外国人による消費支出)を獲得する重要なタイミングでもある。

 ところが、新型肺炎の影響で2020年は中国の春節消費が低調になる懸念が出ている。中国の景気動向を見る上で春節の消費は極めて重要である。景気失速懸念が強まっている中国で、春節消費が不振となれば景気の持ち直しに悪影響が出る。

 日本にとっては、インバウンド需要が低下する懸念が出ている。こうした不安を受けて、最近は資生堂や三越伊勢丹ホールディングスなどインバウンド関連株が売られた。それだけでなく、新型肺炎への懸念で一時世界的に株が売られた。新型肺炎がアジアの景気、ひいては世界の景気に悪影響を与えることが懸念されたためだ。

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