Microsoftが、今後発売を予定しているデュアルスクリーン搭載モバイル機器用の開発者向けツールの提供を開始している。同社は米国時間1月22日、ディスプレイを2画面装備した「Android」搭載スマートフォン「Surface Duo」向けのプレビュー版SDKがダウンロード可能になっていると発表した。また、Androidと「Windows 10X」でアプリやウェブサイトのデュアルスクリーン体験を実現する新たなウェブ規格を提案している。
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さらに同社は「今後数週間のうちに」、デュアルスクリーン搭載モバイル機器用のWindows、すなわちWindows 10X向けのプレビュー版SDKを提供すると発表した。プレリリース版は通常の「Windows Insider Program」のビルドとして提供される予定だ。
同社の目標は2月11日に、Windows 10Xが稼働するデュアルスクリーン搭載機器向けの、デュアルスクリーン対応「Hyper-V」エミュレーターとともに、デュアルスクリーン対応の新規APIや、ドキュメント、コードサンプルを提供することだ。このSDKには、ネイティブなWindows APIとともに、「Universal Windows Platform」(UWP)アプリとWin32アプリの双方をサポートするエミュレーターが含まれる予定だ。
Surface Duo向けプレビュー版SDKは既にダウンロード提供が開始されており、ベストプラクティスのためのドキュメントとサンプルへのアクセス、UXデザイン情報の閲覧などが可能になっている。また、Surface Duoのデュアルスクリーン開発に向けたネイティブなJava APIと、Surface Duoのプレビュー版イメージが付属したAndroidエミュレーターも含んでいる。
Surface Duoのプレビュー版SDKを使用するには、「Android Studio」と「Android Emulator」が必要となる。また「Windows 10X」向けSDKを使用するには、Hyper-Vが利用可能で、「Direct X 11.0」以降をサポートした専用のGPUと、4コアの64ビットCPU、8GBのメモリーを搭載した(推奨は16GB)デバイス上で、Windows Insider Programのプレビュー版として最近公開された64ビット版「Windows 10」のPro/Enterprise/Educationエディションが稼働している必要がある。また、Microsoftは新たな「Microsoft Edge」ブラウザーの機能強化に向けた作業も続けており、デュアルスクリーンのWindows 10XデバイスおよびAndroidデバイスもサポートする計画だという。
またMicrosoftは2月11日、デュアルスクリーンエクスペリエンス(SDK、エミュレーター、言語やツールなど)にフォーカスした「Microsoft 365 Developer Day」を開催する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。