NECと日立製作所は1月23日、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)やAI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)などの技術を取り入れたシステムの運用最適化に向けて協業を強化すると発表した。
第1弾はRPAの運用課題に取り組む。両社がRPAツールや運用管理ソフトで培ってきたシステム連携や業務自動化のノウハウを組み合わせ、RPAの継続的な運用改善や効果的な全社展開などを支援していく。
共同で策定した運用管理ガイドを3月に公開し、他ベンダーの知見も取り入れた形で発展させていく予定としている。またRPA関連の運用管理ソフトを相互に供給し、両社の製品群に加えた上で3月に販売を開始する。
運用管理ガイドでは、RPAの本格導入に必要となる運用設計や内部統制の考え方、稼働後の実行統制や稼働環境の監視に加え、導入評価や改善変更点の管理など各種シーンに対応可能な指針、直面することの多い課題に対する対応策を一般に公開する。個別のRPA製品や運用管理ソフトに縛られない一般的な指針にすることで、企業や組織のRPA活用の継続的な改善を支援していく狙いだ。
ソフトウェアの相互供給では、両社が有するRPAの運用管理に有用なソフトウェア群の一部をOEM形態で提供する。RPAに適した作業の選定・把握や、RPA化した作業状況の一元的な管理が容易となるほか、導入範囲を拡大する際の業務手順、作業手順の自動化、マニュアルの作成、業務改善効果の測定などを効率化できるという。
相互供給を開始する製品の一覧(出典:報道資料)