Nimble Storage dHCIの特徴について、同社ハイブリッドIT事業統括 製品統括本部 ストレージ製品本部の尾田源市氏は、「インテリジェントでシンプル」「実績のある堅牢性」「効率的な拡張性」であることを挙げる。
尾田源市氏
InfoSightの実装により、障害を予測して回避し、仮想化環境全体を自己最適化するためのインテリジェンスと自動管理機能を備えた設計となっているため、仮想化環境の管理者は、企業の多様化、複雑化するニーズにも俊敏に対応することが可能だという。
ストレージにNimble Storageを採用していることから、実績値に基づく99.9999%の可用性を保証している。単一障害点をなくし、最大3個の同時ドライブ障害に耐える冗長性アーキテクチャーとなっており、オールフラッシュでは200マイクロ秒(0.2ミリ秒)という低レイテンシーを実現している。
Nimble Storage dHCIではコンピュートとストレージが分離されていることから、「それぞれのリソースを必要な分だけ増強することができる」ため、「既存のHCIのような無駄なリソースをなくすことが可能」と尾田氏。また、InfoSightの活用により、リソースが必要になるタイミングや量の把握が可能となっていることから、「人で作業する必要がなく、常に最適化される。そのため、シンプルに柔軟な対応できる」(尾田氏)
オーバープロビジョニングが不要で、サーバーやストレージリソースの追加といったアップグレードはアプリケーション稼働中にオンラインで実施可能と尾田氏は述べる。データ効率においては、グローバル重複排除、圧縮、ゼロパターン消去、シンプロビジョニング、ゼロコピークローンにより、最大21分の1にデータを削減可能。尾田氏によると、競合他社より20%高い容量効率となっているという。
また、Nimble Storage dHCIは、同社マルチクラウドストレージサービス「HPE Cloud Volumes」との連携を可能にすることで拡張性を高めている。
髙木直樹氏
同社ハイブリッドIT事業統括 プロダクトアーキテクト統括本部 製品技術本部 ストレージソリューション部の髙木直樹氏は、Nimble Storage dHCIが提供するメリットとして、シンプルなデプロイを挙げ、vCenterによるデプロイの場合、ラックマウントから仮想マシン使用開始までの時間がおよそ15分であると述べた。また、InfoSightによる一括監視により、障害を予測して防止可能なことから、事後対応からの脱却が可能だと続けた。
Nimble Storage dHCIは、2020年1月23日より提供が開始され、税別価格は1360万円から。
HPE Nimble Storage dHCI