EY Japanは1月29日、定性的な人事情報から評価に関する情報を抽出、分析する人工知能(AI)技術「Jargon Explorer For TYping(JEFTY)」を独自開発したと発表した。組織人事領域でのコンサルティングに活用するという。
JEFTYは、組織人事コンサルティング部門のPeople Advisory Servicesが開発した。自然言語処理を応用して、評価コメントなどの定性的な人事情報から評価視点や難度といった目的に沿う表現を自動的に抽出、分析する。
検証では1000件単位のコメントから数分で評価視点の偏りを示唆する分析結果が得られたといい、例えば1万人規模の大企業で利用した場合、仮に1件当たり5分で目視調査をしても800時間がかかるが、AIの活用で大幅な短縮が可能になるとしている。
People Advisory Servicesは今後、これまで人間が対応しきれていなかった採用・評価面談を中心とした人事諸制度の運用実態の分析にJEFTYを適用し、新しい人事制度のシミュレーションに至るまで領域でAI活用方法の法立を目指すという。