セイコーエプソン(長野県諏訪市)と国内での販売を手がけるエプソン販売(新宿区)は1月30日、税務、財務業務を効率化する会計ソフト「R4」シリーズの新ラインアップ「電子申告オールインワンパック」を発表した。
電子申告に必要となる税務申告関連ソフトを一つにまとめて提供。2020年4月に始まる、大企業の事業年度分法人税電子申告義務化に伴う業務をサポートするという。4月上旬に発売する。
資本金、出資金が1億円を超える法人、相互会社、投資法人、特定目的会社などは、2020年4月以降に開始する事業年度から法人税を電子申告する義務が発生。国税(e-Tax)や地方税(eLTAX)に対応する製品を導入する必要がある。
内訳は、頻度が高い帳票の基本メニューへの登録や、複数帳票の同時起動、帳票間連動などができる法人税、地方税申告書作成ソフト「法人税顧問 R4」、16種類の勘定科目内訳明細書と事業概況説明書を作成できる事業概況説明書帳票作成ソフト「内訳・概況書顧問 R4」、一般、簡易課税用の消費税申告書と6種類の付表が申告書に準じるレイアウトで入力、作成可能な消費税申告書作成ソフト「消費税顧問 R4」、アイコンマークで状況を確認しながらデータ内容の取り込み、署名や送信、受付結果確認までが可能、申告から納税までが一括処理できる電子申告ソフト「電子申告顧問 R4」の4製品。スタンドアローンモデルのほか、3人まで使える3ユーザーモデルを用意する。
また、3月26日にはOSK(墨田区)が、R4シリーズと順次連携するという統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「SMILE V」の新たな会計向けテンプレート「SMILE V エプソン申告連携 for 会計」を発売する。会計処理から電子申告業務までがワンストップで可能になるという。
OSKでは、SMILEにない機能を持つ製品、サービスとの連携を強化。会計ソフトとしてはインプレス(中央区)の連結会計システム「iCAS」に次ぐ連携となる。
電子申告オールインワンパックは、スタンドアローン版の税別標準価格が20万円、年間保守料金が10万円。3ユーザーの場合、標準価格が55万円、年間保守料金が14万8000円。SMILE V エプソン申告連携 for 会計の税別価格は20万円で、別途SMILE V 会計やR4シリーズの購入が必要。