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調査

日立とベトナムの金融機関がAI活用サービスを実証

NO BUDGET

2020-02-12 09:30

 日立製作所(日立)、日立ベトナム現地法人Hitachi Asia、ベトナムの消費者金融機関VietCredit Financeは、人工知能(AI)などデジタル技術を活用した新たな金融サービスの提供に向けて実証実験を開始する。

 具体的には、VietCrediの一部店舗に汎用タブレット端末から利用する自動契約システムを導入し、顧客が手軽に個人ローンの申込み受付、契約を可能にするサービスの実証と、まれな事象の発生を予測できる日立の人工知能「Hitachi AI Technology/Prediction of Rare Case(AT/PRC)」を使ってスコアリングを行い、ローン審査に活用する実証を行う。

 この自動契約サービスの実現により、手書き書類のデータ化や記載不備の確認といった、従来は紙を主体にしていた窓口業務の負荷軽減をはじめ、事務サービスの効率化・品質向上が期待される。顧客は、タブレット端末にある通話機能を使ってオペレーターと会話し、ガイダンスに従って手軽に入力、申請操作ができるため、手書きによる煩雑な書類作成が不要になるなど、利便性の向上、時間短縮も図られるとする。

 タブレット端末から自動でローン契約を完結できるサービスの導入は、ベトナムでは初の試みといい、VietCredit店舗のほか、オフィスビルや工業団地などタブレット端末の設置場所を順次拡大し、より多くの人々が金融サービスを受けられる環境を整備する。

実証の概要
実証の概要

 日立のAT/PRCは、「Lumada」ソリューションの1つで、発生頻度の低い事象を高精度に予測するほか、その根拠を提示する「説明可能なAI(Explainable AI)」として日本の金融機関における住宅ローン審査で実績がある。正常なデータの学習に加え、偏ったデータや極端なデータに影響を受けないことを訓練する「シグナル&ノイズに基づく学習」と、予測根拠を定量的に提示するための「影響度算出技術」を特徴としている。

 今回の実証を通じて、ローンの申し込み受付から契約締結までの期間短縮など、顧客の利便性を向上する新たな金融サービスの実現に向け、課題抽出や効果検証を行う。将来的には、自動契約サービスとAIによるローン審査サービスを組み合わせ、申し込み受付から本人確認、審査、契約までの一連の事務を電子化するサービスの実現をめざす。

 市場拡大の一方で、ベトナムの金融機関では、窓口やバックエンドで行われる事務作業は紙での運用が一般的であり、書類の不備による手戻りや待ち時間の増大など業務の効率面で課題が多いとされている。また、個人ローンの取引量が増えたことから、消費者保護を目的とし、無理な貸し出しを未然に防ぐ、より正確な与信審査が求められている。

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