AIがワークフローに、SDNに大きな役割--今後10年間で革新が期待できる技術

Anthony Spiteri (Veeam Software 製品戦略チームシニアグローバルテクノロジスト)

2020-02-18 06:45

 この10年間、テクノロジー業界は非常に充実し、私たちは多くの進歩と進化を目の当たりにしてきました。10年前、人工知能(AI)は、ほとんどの人にとって純粋なSFの世界でしたが、今では日常生活のいたるところにあります。また、クラウドが誇大広告的なハイプからメインストリームに移行し、リモートで安全に作業できるようにもなりました。これらは10年前には夢でしかありませんでした。

 ITが進化を続け、より大きな成功を収めるためには、自らを守るだけでなく、生産性を向上させる新しい技術を探求する必要があります。そこで、今後10年間に革期的な進歩が見られると予測される主要な傾向を5つ紹介します。

1.クラウド管理とセキュリティの強化

 企業は、主に個人所有のデバイスの使用増加により、組織内でデータに容易にアクセスできる方法を常に模索しています。同時に、ここ数年の間に、パブリッククラウドではさまざまなセキュリティ侵害が発生しています。これからはプラットフォーム上で利用可能なデータの管理と保護が焦点になるでしょう。

 通信の傍受を防ぐためにクラウドを暗号化することは大切ですが、一方でクラウドを危険にさらす方法はほかにもたくさんあります。何かあったときに、従業員がデータにアクセスできるようにする必要がありますが、特定のアクセスを制限することも重要です。

 2020年以降、私たちVeeamはクラウドデータマネジメント(Cloud Data Management:CDM)によるモビリティとポータビリティの向上を計画しています。CDMの重要性はこの1年間、高まり続けます。企業は、容易かつ安全に入手できるデータを安全に保つための戦略を再定義し始めるでしょう。

2.データバックアップの成功と解決

 多くの企業がクラウドを利用している現在、要となるデータを簡単にリカバリーできるようにすることが重要です。大切なデータが複数のプラットフォームにまたがって存在することを認識し、総合的にバックアップする際の課題を克服する必要があります。

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