Samsung Galaxy Z Flip
提供:Screenshot by Lisa Hornung/TechRepublic
サムスンは折りたたみ式スマートフォンの新モデル「Galaxy Z Flip」を正式に発表した。同社は2019年に「Galaxy Fold」を発売したが、Z Flipはいくつか変わっている点があり、購入を検討する人にとってはそれが非常に大きな違いになるだろう。
Galaxy Z Flipは新しいデザインのヒンジを採用したことで、継ぎ目がなく折りたたみ可能なガラス製のスクリーンを搭載できるようになった(とサムスンは主張している)。なじみ深いクラムシェル形状の折りたたみ式で、Motorolaの新世代の折りたたみ式スマートフォン「Razr」と直接競合することになる。
Razrと同じ市場で争うことや、問題を抱えて悪い評判が広がったGalaxy Foldから1年も経過していないことを考えると、Galaxy Z Flipの行く末は順風満帆ではなさそうだ。だからといって、気に入るユーザーがいないわけではないだろうが、折りたたみ式スマートフォンというのは形状としてまだ新しく、どちらかと言えばニッチなデバイスのままなのかもしれない。
どんなものなのか
Galaxy Z FlipのコンセプトはGalaxy Foldとよく似ているが、サムスンはデザインへのアプローチを変えた。Z Flipは、開くと正方形になる長方形のデバイスではなく、昔ながらのクラムシェル型携帯電話のような形をしている。折りたたむと、小さな正方形になる。外側に小さなスクリーンがあるが、これは通知の表示やセルフィーカメラのビューファインダーとして使うだけだ。Galaxy Z Flipを開くと、折りたたみ式の6.7インチのメインスクリーンが姿を現す。
このスクリーンは、超薄型で柔軟性のある新しいガラス製で、サムスンによると2019年のGalaxy Foldのスクリーンから改良されているという。「Hideaway Hinge」という新しいヒンジと組み合わされたこのスクリーンは、20万回以上の折りたたみに耐えられるとされている。
サムスンGalaxy Z FlipのHideaway Hinge。
提供:Screenshot by Lisa Hornung/TechRepublic
ヒンジはノートPCと同じように好きな位置で止められるようになっている。また、Z Flipの標準搭載アプリの多くは、分割スクリーンモードでの動作に対応している。YouTubeのコメントを動画の下に表示させるという使い方や、イメージギャラリーを下の画面でスクロールしつつ、特定の画像を上の画面に表示させる、といった使い方が可能だ。
Galaxy Z Flipを開くと、普通の長方形のスマートフォンとほとんど同じに見える。これは良い点だろう。折りたたみ式スマートフォンが、折りたたみ式でないものに混ざっても違和感がないというのは、折りたたみ式の成熟度が高まりつつあるということかもしれない。
Galaxy Z Flipのスペック
サムスンが公開しているGalaxy Z Flipのスペックは以下のとおりだ。
- OS:サムスンの「One UI 2」が適用された「Android 10」
- プロセッサー:Qualcomm「Snapdragon 855+」
- メインディスプレイ:6.7インチ、2636×1080 FHDの「Dynamic AMOLED Infinity-O」、21.9:9
- 前面ディスプレイ:1.06インチ「Super AMOLED」ディスプレイ
- ストレージ:256GB
- メモリー:8GB
- 背面カメラ:12メガピクセルf/1.8と12メガピクセル超広角f/2.2
- 前面カメラ:10メガピクセルf/2.4
- バッテリー:3300mAh