Dell Technologiesは米国時間2月18日、厳しい環境下での使用を念頭に置いたモジュール型のマイクロデータセンターや、狭い場所への設置に適したサーバーといったエッジコンピューティングデバイスとともに、クラウドやエッジ、オンプレミスのコンピュートを融合するアーキテクチャーアプローチを発表した。
提供:Dell Technologies
Dellの戦略および計画担当シニアバイスプレジデントであるMatt Baker氏によると、エッジコンピューティングには帯域幅や環境にまつわる制約といった固有の課題が存在あり、同社の製品ポートフォリオはそういった課題を反映したものになっている。またエッジコンピューティングは、クラウドやデータセンターを含むデータ処理の連続性の一部を担うものになっているという。
Baker氏は「エッジやコア、クラウドは、より広範なシステムの一部として互いにシームレスに運用する必要がある」と述べるとともに、「しかしエッジコンピューティングには制約がつきものであるため、データセンターよりも複雑だ」と述べている。
同社は以下のエッジコンピューティングシステムについて概説した。
「Dell EMC PowerEdge XE2420」サーバーは、2ソケットの低レイテンシーシステムであり、サーバー当たり最大4基のアクセラレーターと92TBまでのストレージを追加できる。このサーバーは高/低温下や粉塵の多い環境を想定して設計されており、フィールドサービス要員による容易なアクセスも可能になっている。
「Dell EMC Modular Data Center(MDC)Micro 415」は、電源と冷却装置、リモート管理機構などを冷蔵庫ほどのサイズの筐体に搭載したプレインテグレーテッドシステムだ。MDC Micro 415は2020年後半に出荷される予定であり、鍵付きの扉のほか、煙検知装置と消火装置がオプションとして用意されている。この統合システムは、携帯電話基地局といった施設向けに設計されている。
既に提供が開始されている「Dell Remote Access Controller」ソフトウェアは、エッジサーバーに遠隔地からのアクセス機能とサーバー管理機能をもたらす製品だ。同ソフトウェアの持つ組み込み管理テクノロジーにより、エッジの運用状況を把握するためのストリーミングデータ分析機能がもたらされる。
「Dell EMC Streaming Data Platform」はエッジシステムからストリーミングデータを取り込み、分析するシステムだ。既に提供が開始されている。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。