RPAツール「UiPath」に導入効果測定ツール--プロセスマイニングツールも提供 - (page 2)

阿久津良和

2020-02-28 06:45

UiPath ソリューション本部 エバンジェリスト 夏目健氏
UiPath ソリューション本部 エバンジェリスト 夏目健氏

 Explorer Expertは、「計画」の文脈に類するRPA推進開発体制支援ソリューションである。ロボットを開発する開発担当者は業務担当者にヒアリングやディスカッションを必要とする。だが、ソリューション本部 エバンジェリスト 夏目健氏によると「複雑な手順書の作成は業務担当者の負担につながり、自動化を諦めてしまうケースも少なくない」という。

 そこで業務担当者はPCの操作をレコーディングし、業務フローとクリック情報などを含めたスクリーンショットを自動生成する。そこにコメントや矢印など分かりやすい情報を付与すると、その結果をWordファイルのプロセス手順書とUiPathワークフローファイルとして出力する仕組みだ。自動化したいプロセスを定義する「UiPath Studio」のレコーディングと異なり、分岐にも対応し、複雑な業務フローに対応にも対応する。

Explorer Expertの概要(出典:UiPath)
Explorer Expertの概要(出典:UiPath)

 Insightsは「測定」の文脈に類し、運用管理ツールである「UiPath Orchestrator」のアドオンとして提供されるRPA導入効果測定ツールだ。Orchestratorや各種ロボットのログをもとにレポートを作成し、テンプレートをもとにしたカスタマイズも可能。運用管理の観点ではロボットの利用状況や成功率、実行時間、エラー発生率の可視化といった利点がある。

 また、コストや時間削減の効果、投資対効果(ROI)といったビジネス観点での利点もあることから、夏目氏は「CoE(センターオブエクセレンス)部門なら管理運用面、開発部門はトラブルシューティングとロボット最適化、ユーザー部門でもロボット導入によるメリット効果を得られる」とアピールした。

 プロセスマイニングツールであるProcessGoldは「計画」の文脈に類する業務可視化の役割を担う。SAPやSelesforce、Dynamics 365などのログを解析し、業務プロセス全体を俯瞰して自動化する部分を評価する可視化することで、「時間を要する業務フローだから自動化効果が大きい。多くのスタッフが関与するフローだから業務の集積化につながる」(夏目氏)といった判断が可能になる。

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