NTTアドバンステクノロジ(NTT AT)は3月3日、RPAツールの最新版「WinActor Ver6.3」を発表した。新たに画像認識機能「WinActorEye」と操作ログの送受信機能を実装。3月4日に販売を開始する。
WinActorEyeは、従来の画像認識機能に加え、新たに複数の探索条件を多段に組み合わせて目的のアイコンやUI(ユーザーインターフェース)を特定できるようになる。ヒストグラム検索技術により、画面の拡大・縮小への対応が強化されたほか、スクリーンOCR(光学文字認識)機能を利用して画面上の文字をテキストに変換して読み取ることができる。
これにより、画面を今までより正確に補足することができ、シナリオを変更することなくウェブページやアプリケーションの予期せぬ画面変更に追従することが可能になるという。
また、WinActorで行われた実行操作・保存操作のログを、WinActorの管理サーバー上に保存できるようになった。実行ログを確認することで、WinActorが「いつ」「何をしたか」の事後検証が可能となり、大規模なエンタープライズ利用における厳しい要求条件にも対応できるようになる。
ウェブブラウザーの対応ではInternet ExplorerやGoogle Chromeに加え、Firefoxの操作を自動記録できるようになった。別途、Firefox上でアドオン(拡張機能)のインストールが必要になる。
WinActor Ver.6.3の年間ライセンス料は、ノードロックライセンスのフル機能版が90万8000円、実行版が24万8000円。