クララオンラインは、Nutanixをベースにした次世代エンタープライズ向けクラウドサービス「CLARIS」の負荷分散サービスとして、A10の仮想アプライアンス「A10 vThunder ADC」を導入した。
クララオンラインは、サーバーホスティングサービスを中心に、日本や中国、アジア各地でクラウドサービスや運用・コンサルティングサービスを展開している。2018年、仮想サーバーをNutanixのハイパーコンバージドインフラ(HCI)に刷新し、初期費用を必要としない次世代エンタープライズ向けのHCI as a ServiceであるCLARISの提供を開始した。
同社はCLARISの開発に伴い、ネットワーク基盤をHCIのハイパーバイザー上で構築し、インフラ全体を仮想環境で統合することとした。そのため、複雑化していた負荷分散をはじめとするネットワーク基盤を物理アプライアンスから仮想アプライアンスに移行する必要があった。
A10 vThunder ADCは、仮想ADC(アプリケーションデリバリーコントローラー)製品で、NutanixのハイパーバイザーであるAHV上での動作保障がされ、物理アプライアンスと同様の機能が使用できる。
導入の結果、物理アプライアンスの調達と比べて約4分の1に実装期間を短縮でき、インフラ全体を仮想化したことで、シンプルな運用体制および変革を推進しやすい柔軟な環境を構築できた。また、A10 vThunder ADCが搭載する独自OSのソフトウェアアーキテクチャーにより、Nutanixの汎用CPUにおいても、実運用でも充分な負荷分散およびSSLオフロード処理を実現している。