ALSI、情報漏洩対策スイート最新版--ワークフローとの連携など自動化強化

藤代格 (編集部)

2020-03-06 07:15

 セキュリティベンダーのアルプスシステムインテグレーション(ALSI、大田区)は3月5日、情報漏洩対策シリーズの最新版「InterSafe ILP Ver. 7.0」を発表した。外部へファイルを送信する際の暗号解除、外部から持ち込む際のファイル無害化などをワークフローと連携可能。セキュリティを強化、柔軟な運用を実現するという。同日から販売する。

 InterSafe ILP Ver. 7.0は、ネットワークやプリンター、各種デバイスの利用や持ち出しを制限、管理する「InterSafe DeviceControl Ver. 7.0」、ウェブベースのワークフローシステム「InterSafe WorkFlow Ver. 7.0」、ファイル自動暗号化「InterSafe FileProteciton Ver. 2.0」、汎用のUSBメモリーをセキュリティUSBメモリーに変換できる「InterSafe SecureDevice Ultimate Ver. 7.0」の4つの製品で構成。いずれも同日に最新版となり、共通でログ収集やHTTPS通信の仕様などを改善。システム管理者の複数設定も可能となっている。

4つの機能を持つという(出典:ALSI) 4つの機能を持つという(出典:ALSI)
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 FileProtection Ver. 2.0では、ファイル保存時に自動で暗号化できる“自動暗号化フォルダー”内で有効期限を超過した場合、ファイルの自動削除が可能。

 削除のログ取得、保存も可能で、個人情報保護委員会の「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン」(PDF)が求める不要な個人情報の速やかな削除、削除記録に対応した運用が可能になると説明。

 また、暗号化対象アプリケーションにCADソフト「AutoCAD」を追加。建設、製造業をはじめ、AutoCAD活用ユーザーのセキュリティ対策を強化するとしている。

 FileProtection Ver. 2.0とWorkFlow Ver. 7.0を活用すれば、ワークフローからファイルの暗号解除、アクセス権限変更などが申請可能。パスワード付きZIPファイル、自己復号型暗号ファイルといったセキュアファイルへの変換、暗号解除など、権限がないユーザーでもアクセス権限変更が容易になっている。

 管理者は承認作業のほか、履歴や申請ファイル原本などを管理画面から確認可能。証跡管理としても有効としている。

 DeviceControl Ver. 7.0とWorkFlow Ver. 7.0を活用、ILPサーバーのスクリプトを編集すれば、用意するファイル無害化製品と連携可能。ファイル持ち込み申請時に自動で無害化処理できるという。外部から持ち込むファイルを経由したウイルス感染を未然に防ぎつつ、管理者による承認時のセキュリティチェックを効率化するとしている。

ファイル持ち込み申請時の無害化処理イメージ(出典:ALSI)
ファイル持ち込み申請時の無害化処理イメージ(出典:ALSI)

 4つの製品はそれぞれ個別に購入できる。ライセンスキーの入力だけで活用可能で、クラウドも選択できるという。

システム構成イメージ(出典:ALSI)
システム構成イメージ(出典:ALSI)

 税別の販売価格は、5~99端末までの場合、1端末につきDeviceControlが5000円、WorkFlowが3000円、FileProtectionが1万5000円、SecureDevice Ultimateが8000円。組み合わせに応じてセット価格も用意している。

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