オートメーション・エニウェア・ジャパンは3月10日、プロセスディスカバリー&マイニングツール「Automation Anywhere Discovery Bot」をグローバルで順次提供すると発表した。RPA基盤「Automation Anywhere Enterprise A2019」上で稼働し、人工知能(AI)や機械学習の技術を用いてRPA化の効果が高い業務プロセスを特定し、ソフトウェアロボットを自動で生成できる。
Discovery Botは、業務プロセスを自動で検出し、業務フローを可視化した上で、自動化に最適なプロセスの特定が可能なツールになる。RPA化によって得られるROI(費用対効果)の高さで優先優位が付けられ、RPA管理者は、導入効果を算定しながら、どの業務を自動化するか選定できる。ボットは自動で生成され、必要に応じて編集・最適化することができる。
Automation Anywhere Discovery Botの概要
同社の調査によると、自動化できるにもかかわらず手作業で行われている反復業務の約8割は自動化の対象として認識されていないという。また、業務担当者による聞き取りで自動化するプロセスを特定するやり方では、業務プロセスを理解・整理するまでに時間がかかり、ROIも不明確である点が課題となっている。
セールスエンジニア本部 本部長の由井希佳氏は、「RPA+AI(自動化)、アナリティクス(自動化)というこれまでのピースに、新たにプロセスディスカバリー&マイニング(検知)というピースが加わった」と説明する。
インテリジェントオートメーションプラットフォームの概要
Discovery Botは現在、パイロットプロジェクト向けに提供を開始している。販売は数カ月後から順次行う予定で、日本での提供時期は「検討中」としている。