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D-Waveの最新量子クラウドサービス「Leap 2」が開く未来

Daphne Leprince-Ringuet (ZDNet UK) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2020-03-17 06:30

 量子コンピューター上で問題を解決するというのが長年の願望だというのであれば、よい知らせがある。それはもう、ある意味において実現されている。コンピューティング企業D-Waveは「Leap」というサービスを通じて、開発者にクラウドベースの量子プロセッサー、つまり同社の量子コンピューター「D-Wave 2000Q」をリアルタイムで試用させてくれる。そして同社は2月、量子力学の複雑さの洗礼を受けていない人々のモチベーションをくじかないようにするために、「Leap 2」を発表している。Leap 2には、プログラムが実行できるアプリケーションのサイズを増やしつつ、同ツールをシンプルなものにするための設計が別途追加されている。

 D-WaveはLeap 2で、「ハイブリッドソルバーサービス」(HSS)という新機能を追加した。これは、開発者によって投入された問題の解を導出するために、古典的コンピューティングリソースと量子コンピューティングリソースの双方を用いるという特徴を有している。同社によると、これら2つのテクノロジーを組み合わせることで、ユーザーは最大1万の変数を扱い、従来比で100倍大きな問題を解けるようになるという。

 D-Waveでソフトウェア及びクラウドサービス担当バイスプレジデントを務めるMurray Thom氏は米ZDNetに対して、「古典的コンピューターは単純で局所的な演算を超高速で処理できる。一方、量子コンピューターはより大きな範囲における近傍解の探索を得意としている。このため、これら2つを組み合わせることで、両者の長所を享受できる。ここで重要なのは、ユーザーがより規模の大きな問題を解決できるようになるという点であり、それ自体がユーザーの抱えているアプリケーションの規模を拡大する上での切り札になるはずだ」と述べた。

 Thom氏によると、2018年にリリースされたLeapの最初のバージョンはアクセスに焦点を当てたものになっていた。つまり開発者や研究者は無償プランと有償プランを通じて、本物の量子コンピューターを容易に使い始められるとともに、オープンソースの開発ツールや対話型のデモ、コーディング例にアクセスできるようになっていたという。また同氏は、「しかし、アクセスに焦点を当てるだけでは十分ではないということをわれわれは学んだ」と述べた。ユーザーはツールを試しに使ってみるだけでなく、本来の規模でアプリケーションを構築したいと考えていることがすぐに明らかになったのだという。

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