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SUSEのディドナートCEOが語ったオープンソースへの思い - (page 3)

Daphne Leprince-Ringuet (ZDNet UK) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2020-03-26 06:30

 同氏は、「オープンソースの精神を踏みにじるようなことはしたくない」と述べるとともに、「われわれはこのテクノロジーとともに歩み続ける文化に恥じないようにし続けたいと考えている。われわれはオープンソース企業であり、その道を堅持していくつもりだ」と続けた。

 同氏は、SUSEがオープンソースソフトウェアと収益を結びつける確実なビジネスモデルを見つけたと信じている。それはSUSEの開発者が開発したオープンソーステクノロジーを利用する企業に向けて、サポートとサービスを販売するというものだ。

 顧客は品質保証テストに合格していないソフトウェアを導入するなど夢にも思っていないというのが同氏の主張だ。顧客がベータ段階を完了する前のアプリケーションを使い始めることはない。これはオープンソースの場合でも同じだ。同社が売りにしているのは、「SUSE Linux Enterprise」プラットフォームを介することで実現される安全性だ。同氏は、「われわれは顧客にとって最高レベルの認証を確立できる手段でソフトウェアをパッケージ化する。顧客は自らダウンロードするものが、業務を遂行するうえで安全なものになっているという保証を得るためにわれわれの製品を購入する」と述べた。

 Di Donato氏が100日計画で話を聞いた97番目の顧客であり、北米で1924年に設立された木製品メーカーであるLes Entreprises Barretteは、同氏の言うところの「伝統主義者」の定義にぴったり当てはまる企業だ。しかしBarretteは事業の発展に伴う同社工場内でのシフト数の増加に対応するために、ソフトウェアを24時間体制で運用する必要に迫られた。

 BarretteのIT責任者を務めるMarc Saulnier氏は「われわれはビジネスインフラをITインフラに変えなければならなかった」と述べ、「オープンソースは常により高い柔軟性を与えてくれた。ITプロフェッショナルとしての私が抱えていた最大の難関はセキュリティであったため、SUSEは当然の選択だった。SUSEであれば、私のソフトウェアがハッキングされないように保証できる。さらにSUSEは、SAPとの長きにわたる関係も築いている」と続けた。

 Saulnier氏の主張は核心を突いている。SUSEのCEOに就任する前、Di Donato氏はSAPの幹部だった。両社は15年にわたって良好な関係を築いており、ともにその関係を「戦略的アライアンス」と称している。実際のところ、SAPが2010年に発表した「SAP HANA」はSUSE Linux Enterpriseを用いて開発されているため、今日におけるSAP HANA顧客の90%はSUSEのエンタープライズ製品をサブスクライブしている。また、SAPは世界の商取引売上の77%を同社システムで処理していると述べているため、理論的にはSUSEの事業が行き詰まることは当面ないはずだ。

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