ピュア・ストレージ・ジャパンは3月24日、第3世代のオールフラッシュアレイという「FlashArray//X R3」の提供を開始した。不揮発性メモリを使用したフラッシュストレージに最適化されたプロトコルである「NVMe(Non Volatile Memory Express)」にフルに対応するとともに、IntelのXeon Scalable Processors(Cascade Lake)を搭載したコントローラーにより、前モデルの「X R2」と比較して約25%の性能向上を実現しつつ、5つのモデル(X10、X20、X50、X70、X90)を踏襲すると説明する。
同日に開かれたオンライン記者発表会でプリンシパル・システムズ・エンジニア 岩本知博氏は「R2まではコストや需要と供給のバランスを考慮し、エントリーモデルとなるX10とX20の既定構成はSAS SSDだが、R3は全モデルでNVMeを採用した」とアピール。新世代OSである「Purity 6.0」への最適化も施されている。
ピュア・ストレージ・ジャパン プリンシパル・システムズ・エンジニア 岩本知博氏
高性能のストレージを求める企業に欠かせないオールフラッシュアレイだが、FAシリーズや「FlashArray//M」シリーズを経て2017年に登場したXシリーズに第3世代が登場した。容量制限を緩和し、エントリーモデルのX10は22TB、X70も622TBまで容量拡張を可能にすることで、安価に大容量を扱える。ちなみにX20は94TB、X50は185TB、X90は878TB、DirectFlashシェルフは512TBが最大物理容量。
ソフトウェアで制御するフラッシュモジュール「DirectFlash」に全モデルで対応したことも大きな変更点の1つ。モジュール単位の最小容量は1.1TBとなり、従来の10ドライブから12、14、16ドライブを1データパックとして構成できる「Efficient Bundle」と、DirectMemoryモジュールとEfficient Bundleを組み合わせることで、さらなる低遅延(レイテンシー)を実現する「Performance Bundle」と2種類の構成を提供する。
X R3の主な特徴(出典:ピュア・ストレージ・ジャパン)