SBテクノロジー(SBT)は、NHKテクノロジーズに「Microsoft 365 E5」とセキュリティ監視サービス「MSS for Microsoft 365」を導入した。
MSS for Microsoft 365は、セキュリティとクラウドの知見が豊富な専門家が24時間体制で監視するサービス。NHKテクノロジーズでは、サイバー攻撃の各段階にMicrosoft 365 E5の各サービスを活用して多層的に防御・対処していた。だが、脅威が可視化されるにつれてMicrosoft 365 E5から上がるアラートが膨大な数になり、調査・対応の時間が増大して業務を圧迫する恐れが出てきた。
同社では24時間体制で業務を継続しているため、夜間や休日も平日の昼間と同様に監視が必須だった。しかしセキュリティを専門とするエンジニアが少なく、常時監視の継続や膨大なアラートの処理は困難だった。そこでセキュリティの強化を実現し、検知分析や被害軽減、事後対応など素早く実施するため、MSS for Microsoft 365の導入に至ったとしている。
2019年9月の運用開始後は、自社で常時監視を行う必要がなくなり、アラートの確認にかかる時間と業務負荷が軽減された。また、SBTからアラートの影響度や被害度、対策案が提示されることで、脅威情報を具体的に察知でき、これまでより素早い対応につながった。
NHKテクノロジーズは、今後もMicrosoft 365 E5のセキュリティ機能を活用したさらなる対策や、CSIRT(Computer Security Incident Response Team:シーサート)の見直しなどセキュリティ強化を進めていく。また今回の施策をNHKグループに横展開し、グループ全体のセキュリティ強化も目指すという。