“イノベーター”の実力は
イノベーターとされた企業に「ダークデータの削減により、過去12カ月で収益がどれくらい向上したか」を尋ねたところ、平均5.32%増となったという
同様に「どれくらいコストが削減できたか」は平均4.85%減。いずれもアダプターやデリバレイターを上回り、イノベーターとデリバレイターを比較した売上増加、純利益率はそれぞれは83%、66%になるという。
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また、顧客維持率の目標達成度が高く、ほぼ迅速に意思決定できると実感していると説明。91%が今後数年間競争優位を維持できると確信しているという。
そのほか、データを活用した場合の年間売上高の伸び率は12.5%。イノベーターとデリバレイターを比較した場合、顧客維持率の目標を上回る企業は2.1倍、新製品やサービスからの収益が全体の2割を超える割合は約10倍などを結論づけている。
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業界や国ごとでは
イノベーターの条件を満たした企業の割合は、業界別ではテクノロジーが21%、金融が15%。国別ではアメリカとドイツが16%と平均を上回ったという。
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日本の特長としては、初期段階となるデリバレイターが7カ国中最下位の74%の一方で、33%が意思決定にデータを活用。世界で最も高いという。テクノロジーの導入や分析ツール、スキルの習得度が高いと分析している。
調査では、世界中の多くの企業に改善の余地があると結論づけ、成功するための取り組みとして、ツール、人材など成功への“投資”、責任者の“明確化”、分析ツールやデータの“民主化”、AIを中心にした“自動化”、各企業のデータ習熟度をはかるための“ツール”の5つを推奨している。
Splunk Services Japanは、3月17日に5~10分のQ&Aで評価できる無償のウェブツールも発表。「成果に向けて支援したいと考えている。(発表したウェブツールは)いくつかの質問で相対的な自社の判断、他社との比較ができる。ぜひ活用してほしい」(福島氏)