Wordが日本語の音声入力に対応--「Office 365」更新動向【2003版】

阿久津良和

2020-03-31 06:45

 Microsoftが米国時間3月25日に更新した、Office 365各プラットフォームに対する変更内容をまとめる。リリースノートによれば、バージョン2003(ビルド 12624.20320)へ更新したWindowsデスクトップ版は、すべての製品で秘密度ラベルを適用できるようになった。

 Office 365で作成したファイルはPCに限らず、モバイルや他のアプリケーションから参照する場面が多く、必然的に企業のコンプライアンスにそぐわないケースが多い。

 秘密度ラベル自体は目新しい機能ではなく、Azure Information Protectionの運用が必要だったものの、今後は現在プライベートプレビュープログラム実施中のMicrosoft Information Protectionで管理、運用することになる。秘密度ラベルを使用するには、Microsoft 365 E3以上やOffice 365 E3以上、Azure Information Protection Premium P1以上のライセンスが必要だ。

 Wordは、共同編集機能の改善で他者が変更した部分の反映が素早くなり、Outlookは個人用メールをグループメールにドラッグ&ドロップ機能をサポートしている。現在は1スレッドもしくは100メールという制限があり、対象となるメールの送信者、受信者がグループメール非メンバーの場合はドラッグ&ドロップ処理を実行できないが、これは仕様だ。同機能はWindowsデスクトップ版とウェブ版がサポートする。

 また、Outlookはユーザー登録が必要な無線LANアクセスポイント「キャプティブWi-Fiネットワーク」の検出に対応。具体的な動作は未確認だが、接続時にウェブブラウザが起動するのではなく、Outlook内でサインイン処理が可能になると推測される。

 Windowsデスクトップ版の新機能は以上だが、ExcelやMPowerPoint、Outlook、Projectはバグフィックスが加わっている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  3. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]