Microsoftが米国時間3月25日に更新した、Office 365各プラットフォームに対する変更内容をまとめる。リリースノートによれば、バージョン2003(ビルド 12624.20320)へ更新したWindowsデスクトップ版は、すべての製品で秘密度ラベルを適用できるようになった。
Office 365で作成したファイルはPCに限らず、モバイルや他のアプリケーションから参照する場面が多く、必然的に企業のコンプライアンスにそぐわないケースが多い。
秘密度ラベル自体は目新しい機能ではなく、Azure Information Protectionの運用が必要だったものの、今後は現在プライベートプレビュープログラム実施中のMicrosoft Information Protectionで管理、運用することになる。秘密度ラベルを使用するには、Microsoft 365 E3以上やOffice 365 E3以上、Azure Information Protection Premium P1以上のライセンスが必要だ。
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Wordは、共同編集機能の改善で他者が変更した部分の反映が素早くなり、Outlookは個人用メールをグループメールにドラッグ&ドロップ機能をサポートしている。現在は1スレッドもしくは100メールという制限があり、対象となるメールの送信者、受信者がグループメール非メンバーの場合はドラッグ&ドロップ処理を実行できないが、これは仕様だ。同機能はWindowsデスクトップ版とウェブ版がサポートする。
また、Outlookはユーザー登録が必要な無線LANアクセスポイント「キャプティブWi-Fiネットワーク」の検出に対応。具体的な動作は未確認だが、接続時にウェブブラウザが起動するのではなく、Outlook内でサインイン処理が可能になると推測される。
Windowsデスクトップ版の新機能は以上だが、ExcelやMPowerPoint、Outlook、Projectはバグフィックスが加わっている。