Microsoftは「PowerShell 7.1」の初めてのプレビュー版をリリースした。PowerShellはWindows、Linux、macOSで使えるスクリプト言語で、自動化ツールとして広く使われている。
今回のプレビュー版には、「PowerShell Core 6.x」の後継バージョンで、3月の上旬にリリースされたばかりPowerShell 7には投入されなかった幾つかの機能が組み込まれている。
ただし、これらの機能は、必ずしも今冬に「.NET 5」がリリースされてから1、2週間後に公開される予定のリリース版に間に合うとは限らない。これは、PowerShell 7以降のバージョンでは、リリースサイクルが.NETのサイクルに合わせて調整されることになったためだ。
同社は、PowerShell 7.1のリリースまでのタイムフレーム内で取り組んでいる開発項目について説明している。「PowerShellGet 3.0」の開発では、ユーザー体験の改善や、「PackageManagement」および「Nuget」プロバイダーに対する依存性の解消、PowerShellスクリプトで書かれていたコードのC#による再実装などが進められている。
また、PowerShell Galleryで公開されている認証情報管理のためのモジュール「Secrets Management Module」の開発も進められている。このモジュールはWindows PowerShell 5.1とPowerShell 7に対応している。同社は、このモジュールをデフォルトでPowerShell 7.1に含めることを検討している。
「Visual Studio Code」のPowerShell拡張機能で、リアルタイムでのコードのチェックに使用されている「PSScriptAnalyzer」のリライトも行われる予定だ。さらに、Microsoftが「.NET Interactive」の一部として作った「Jupyter Notebooks」でのPowerShell対応機能についても開発が続けられている。
ユーザー体験の部分でも幾つかの点が改良される。Microsoftは、最小限のタイピングでパイプライン入力ができるようにするために、自動補完のためのさまざまな予測エンジンを試していると述べている。パイプラインの入力中に、文脈に応じて入力の中断を最小限にしながらヘルプを提供する機能も導入される。また、コンソールへの出力を理解しやすくするため、色つきで出力できるようにする機能も追加されるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。