財務省の支局である北陸財務局は、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)基盤「UiPath」の業務活用について実証調査を実施。対象業務において年間作業時間の7割を削減できると確認した。実証期間は2019年11月1日~2020年2月28日。同サービスを提供するUiPathが3月31日に発表した。
実証調査の対象となった業務は「北陸地域経済動向調査公表に係る資料作成等」と「時間外勤務の集計」の2つ。前者は経済動向の月次公表に当たり、多くの経済指標データをウェブサイトから引用するなどして、各種資料の作成などを行う業務。今回の実証調査では、このうち個人消費動向に関する資料作成などを自動化。後者は、各部署が提出した紙ベースの時間外勤務実績を総務課がExcelに入力して集計する業務で、集計などを自動化した。
UiPathの導入により、既存業務フローの見直しや転記作業に伴う事務ミスの防止、業務引き継ぎの簡略化などが確認されたという。また削減された作業時間は、分析や判断が必要な高付加価値業務に充てることが可能になるとしている。