新型コロナウイルスの影響で、多くの企業が従業員のワークスタイルを大きく変える必要に迫られている。在宅などで仕事を行うテレワークなどが必須になってきているが、そこで大きな問題になるのが、社員同士のコミュニケーションだ。
携帯電話やメールなどの登場で、コミュニケーションの仕方が変わってきているが、これらは基本的に1対1のコミュケーションツールであるため、日本の企業のように部や課などグループ単位で仕事を進めていくスタイルだと、グループ内でのコミュニケーションの密度が下がり、仕事のパフォーマンスが低下する。
そこでテレワークや自宅勤務を前提としたコミュニケーションツールを導入する必要があるだろう。こういった用途に合うのがグループチャットだ。代表的なグループチャットシステムである「LINE WORKS」「Microsoft Teams」「Slack」の3つを紹介していく。今回はLINE WORKSを取り上げる。
LINEと同じUIを使ったビジネス向けのLINE WORKS
LINE WORKSは、コンシューマー向けのグループチャットサービスを提供しているLINEと兄弟会社になるワークスモバイルジャパンがビジネス向けにサービスを提供している。
LINE WORKSのウェブサイトから簡単にグループチャットを開設できる
本稿では、ワークスモバイルジャパン 代表取締役社長の石黒豊氏に話を聞いた(取材は2020年2月6日)。
LINE WORKSのグループチャット画面(ウェブブラウザー版)。コンシューマー版のLINEと同じユーザーインターフェースで分かりやすい
--LINE WORKSの特徴を教えてほしい。
やはり多くのユーザーが利用しているLINEのユーザーインターフェース(UI)のまま、ビジネス向けにサービスを提供していることにある。コンシューマー向けのLINEに慣れているユーザーにとっては、LINE WORKSを違和感なく利用できるだろう。
セキュリティ面では、コンシューマー向けのLINEとは異なるデータセンターでLINE WORKSを運用している。日本向けのサービスは、国内に用意したデータセンターで運用しているため、海外のデータセンターでは不安だという顧客も安心して利用できる
(※LINE WORKSは、国際的なセキュリティ標準のSOC2/SOC3、ISO27001、ISO27017、ISO27018認証を取得し、データの安全な保管とプライバシー情報保護の安全性を保証している。)