Accentureは米国時間4月7日、サイバーセキュリティ分野の強化に取り組むなかで、ペンシルベニア州フィラデルフィアに拠点を置く新興企業Revolutionary Securityを買収したと発表した。Revolutionary Securityは、企業のOT(制御技術)とIT(情報技術)環境のサイバーセキュリティを手掛ける。Accentureによるセキュリティの重要インフラ保護機能を強化し、高度なサイバーディフェンス管理を提供していくという。買収条件は明らかにされていない。
Revolutionary Securityのポートフォリオには、リスク評価や、侵入及び攻撃のシミュレーションテスト、セキュリティプログラムの設計及び構築といったサービスが含まれている。同社の侵入及び攻撃のシミュレーションテストサービス「LiveFire」は、企業のセキュリティプロセスと監視プロセスに存在する問題の検出を支援する。Accentureによると、Revolutionary Securityは米国各地に90人のサイバーセキュリティ専門家を抱えているという。
Accentureのセキュリティ部門を率いるKelly Bissell氏は「Revolutionary Securityの買収も、クライアントをサイバー脅威から守り続けるために投資するという、われわれの継続的なコミットメントの一環だ」と述べるとともに、「Revolutionary SecurityのサービスはAccentureのポートフォリオを補完する上で最適だと言える。また、この買収は、顧客が組織をエコシステム全体で保護し、防御できるよう支援するという当社のミッションを強化する」としている。
Accentureは、これまでにDeja vu SecurityやiDefense、Arismore、Maglan、Redcore、FusionXを買収しており、セキュリティに重点を置いた事業部門を複数擁している。
1月には、Symantecの「Cyber Security Services」(サイバーセキュリティサービス)事業をBroadcomから買収すると発表した。そのポートフォリオには、セキュリティオペレーションセンターのネットワークを介したグローバルな脅威の監視と分析、脅威インテリジェンス、インシデント対応サービスなどが含まれる。同社は2019会計年度中に世界で約12億ドルを投じて、33件の企業買収を実施したという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。