日立、アジア地域でAI/データ分析企業のSaaS事業を取得--Lumada事業のグローバル展開を加速

ZDNET Japan Staff

2020-04-10 17:37

 日立製作所は4月10日、マレーシアを主な拠点とし、アジア地域を中心に人工知能(AI)やデータ分析のSaaS型サービスを提供するFusionex Internationalと契約を締結し、Fusionexの事業を継承した新会社を2020年4月1日付で完全子会社にしたと発表した。

 Fusionexが抱えるデータサイエンティストやAI開発・構築エンジニアなどの人材を獲得し、グローバル市場で「Lumada」事業拡大の中核を担う日立ヴァンタラをはじめとしたグループ各社と連携させることで、フロント機能とデリバリー機能を強化する。

 また、Fusionexが培ってきたAIやデータ分析の技術、サブスクリプション型であるSaaSの事業ノウハウをLumadaに取り込むことで、ユーザー個別の開発やカスタマイズが少なく横展開が容易なSaaS事業を強化し、グローバル市場での事業拡大に必要不可欠である高効率なデリバリーモデルの確立を目指す。

 Fusionexは2005年に設立されて以来、産業・流通や物流、eコマース、金融などの分野に対し、AIやデータ分析を活用したSaaS型のアプリケーション群を中心に、それらの導入コンサルティングや構築、運用サービスまでを提供している。そのデジタル事業を支えるリソースとして、eコマース、ロジスティクスなどさまざまな領域に精通した多くのデータサイエンティストに加え、顧客ニーズに合わせた導入サポート体制も有しており、アジア地域において1万1000社以上の中堅・中小企業を中心としたボリュームゾーンの顧客基盤を持つ。

 両社の技術・知見や人材を融合させ、日立が有するOT(制御技術)・プロダクト事業と組み合わせることで、新たなデジタルソリューションを創出していくとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]