ウイングアーク1st、ノンコーディングでシステム連携できる業務自動化ツール

阿久津良和

2020-04-16 06:45

 ウイングアーク1stは4月15日、業務自動化ツール「DEJIREN(デジレン)」の提供を開始した。DEJIRENは「伝達(DEntatsu)」「自動化(JIdouka)」「連携(RENkei)」の3単語を組み合わせた造語。

 企業の業務システムや外部のクラウドサービスをノンコーディングで連携させるものだが、その仕組み自体は2018年11月に開催した「ウイングアークフォーラム2018 東京」で発表していた。執行役員で最高技術責任者(CTO)の島澤甲氏は「データを企業間でやり取りする時代を見据えて開発した製品」とDEJIRENの概要を説明した。

 クラウドとして利用できる。価格は初期費用10万円に加えて月額7000円(10ユーザーライセンスを含む。要年間契約)。ノンコーディングで業務フローを自動化する「アクションフロー」×3、データストレージ100GB、ブリッジサービス×1を含む。

技術本部 プロダクト戦略室 副室長 大畠幸男氏(左)と執行役員CTO 島澤甲氏(右)
技術本部 プロダクト戦略室 副室長 大畠幸男氏(左)と執行役員CTO 島澤甲氏(右)

 DEJIRENは「コネクター」「アクションフロー」「ボット」の3要素から成り立つ。API経由で他のシステムやサービスと連携するコネクターは、ウイングアーク1stのビジネスインテリジェンス(BI)ダッシュボード「MotionBoard」や文書管理システム「SPA」、他社製システムと連携し、データを取得する存在。MotionBoard自身が100以上のデータソースに対応しているため、各ソリューションから取得したデータの可視化は容易だ。

 また、紙の書類などはSPAの光学文字認識(OCR)機能でデジタル化すれば、同様の連携が実現できる。アクションフローに並べたブロック(機能)がデータ取得を担い、条件分岐などをGUIから設定することで、ノンコーディングによるシステム連携が可能という。ユーザーはチャットアプリケーション経由で取得したい情報をボットに尋ねることで、MotionBoardなどで加工したデータを容易に取得できる。

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