シスコシステムズは4月21日、「AppDynamics」を中心とするアプリケーション性能管理ソリューションを拡大させたことを発表した。同日付でAppDynamicsのテクニカルサポートセンターも国内に開設している。
同社は、アプリケーション性能管理機能を提供するAppDynamicsを2017年に買収し、ITインフラストラクチャー管理との連携強化を進めてきたとする。1月にAppDynamicsのポートフォリオを拡大する「AppDynamics Experience Journey Map」「Cisco Intersight Workload Optimizer」「Cisco HyperFlex Application Platform」を発表しており、今回はこれらを日本市場でも本格展開する。
AppDynamics Experience Journey Mapは、ミッションクリティカルアプリケーションを利用するユーザーの体験や改善などの方向性を可視化するもので、ビジネスの効率性やアプリケーションの使い勝手といった生産性につながる取り組みを支援するものになる。
Cisco Intersight Workload Optimizerは、性能やコスト、コンプライアンスなどの観点から潜在的な問題やオーバープロビジョニングがもたらす非効率性などを可視化する。AppDynamicsとデータの交換や関連付けも行え、開発・運用部門とIT部門が共通の観点でアプリケーションの性能やユーザー体験、業務への影響といったアプリケーションとITインフラの依存に関する洞察を得られるようになるという。Cisco HyperFlex Application Platformでは、Kubernetesを活用してオンプレミスやクラウドにまたがるコンテナーアプリケーションの展開や運用を包括的に行えるようにする。
提供開始時期は、AppDynamics Experience Journey MapとCisco Intersight Workload Optimizerでは2020年第2四半期中を予定。HyperFlex Application Platform for Kubernetesは、2020年第2四半期中に早期アクセスの提供を開始するという。
また、新設のAppDynamicsテクニカルサポートセンターは、パートナー向けに1次および2次テクニカルサポートを提供するもので、日本語メールによる質問や障害などのサポート対応の受付対応などをするほか、日本語サポートの専属チームがケースに応じて3パターンの優先度で初期応答に当たる。