富士通は4月22日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から新スーパーコンピューターシステムを受注したと発表した。現行の「JAXA Supercomputer System Generation 2(JSS2)」の後継となる第3世代システムになり、10月から稼働する予定となっている。

「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX1000」
新システムは、5760ノードの「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX1000」で構成され、計算シミュレーションでの倍精度(64ビット)の理論演算性能としては現行システムの約5.5倍となる19.4ペタフロップスになるという。また、汎用では465台のPCサーバー「FUJITSU Server PRIMERGY」が導入されるほか、約10PBの高速アクセス記憶装置を含む合計約50PBの大容量ファイルシステムも導入される。

新スーパーコンピューターシステムの概要
現行のJSS2も3240ノードの「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX100」で構成される「SORA-MA」などで富士通製の機器が採用されている。新システムはJAXAのハイパフォーマンスコンピューティング基盤として運用され、衛星観測などの大規模データ解析や共同研究における人工知能(AI)計算処理などに利用されるとしている。

現行のJSS2(出典:JAXA)