凸版印刷は、人工知能(AI)エンジンを搭載したカメラ(AIカメラ)を使った画像解析サービスの実証実験をトッパン小石川ビルで実施している。AIカメラを用いたサービスを提供するAWLと共同で行い、実証期間は4月24日~5月7日。新型コロナウイルス対策が目的だという。
第1弾として、オフィス入館時にマスク装着の有無を自動で判定し、未装着の場合は受付にアラートを表示する「マスク装着検出・アラート表示」を実証。これにより、入館時のマスク装着を徹底するという。
タブレット端末のカメラで入館時の人物画像を解析し、マスク装着の有無を判定している様子(出典:凸版印刷)
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、人々の健康や暮らしを支えるために自宅外で働く「エッセンシャルワーカー」の安全確保が課題となっている。これを受けて両社は、従業員や関係者が安心して働ける環境を整備すべく、同サービスの実証に至ったという。
第1弾の実証後は、従業員通用口での発熱検知、任意の場所における密集度計測、人物同士の接触回数計測、アルコール消毒の実施検知といったサービスを開発・実証していく。
凸版印刷は「マスク装着・アラート表示」を含め、実証で得た知見を基にしたサービスを5月を目標に提供する。また、サーモグラフィーを活用した発熱者検出や、人物間距離計測による密集検知・予測など、サービスを改良することで、より安全な労働環境の整備・感染拡大の抑止に取り組んでいく。