Googleは米国時間4月27日、「G Suite」の管理者向けコンソールから「Windows 10」搭載デバイスを管理できるようになったと発表した。
提供:Google
これまでであれば、G Suiteを利用して企業のエンドポイントを管理する場合、登録できるのは「Android」/「iOS」/「Chrome」搭載デバイスと「Jamboard」ホワイトボードに限られていた。
そして、「G Suite Enterprise」プランに登録すると、企業のシステム管理者は登録したデバイスに対する完全な統制権を得て、脇の甘い従業員による企業データの流出というリスクを低減できるようになっていた。
またG Suiteの管理者は、ログイン操作やファイルストレージ、暗号化などの機能に関するセキュリティポリシーの強制が可能だった。
今回、同様の機能を「Windows 10」搭載デバイスに対しても適用できるようになった。Googleがブログ記事で発表した。
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G Suiteの管理者は、「Google Credential Provider for Windows」(Windows用Google認証情報プロバイダー)を利用して、GoogleのアカウントでWindows 10のシステムにログイン可能になり、シングルサインオンでアプリやサービスに容易にアクセスできるようになる。また、Googleによる、ハイジャック防止や疑わしいログイン検知の技術でユーザーアカウントを保護する。
また、「G Suite Enterprise」「G Suite Enterprise for Education」「Cloud Identity」の顧客は、すべてのWindows 10デバイスを最新の状態にするとともに、組織のポリシーを遵守できるようになるほか、デバイスのワイプやデバイス構成のアップデートなどの管理者の作業を、企業のネットワークに接続せず、クラウドからWindows 10に実行できるようになる。
Googleは、G SuiteでのWindows 10デバイスのサポートに関して、2年ほど取り組んでいたようだ。このプログラムは1月にベータ版がリリースされている。また、Windows 10向けの高度なデスクトップセキュリティについて、ヘルプセンターで確認できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。