セキュリティツールのPro Security Editionは各上位エディションの機能限定版となるSure Click ProとSure Sense Proを統合し、「個人向けセキュリティ対策ソフトと同様にPC用ダッシュボードを用意。PCを取り出した時点でセキュリティ保護を必要とする企業向け」(九嶋氏)のものとして、日本HPが提供する企業向けPCである「HP Elite」「HP Pro」シリーズに有償版として提供する予定だ。
九嶋氏は顧客規模に合わせたセキュリティソリューションを複数用意した理由として、「顧客の企業規模やセキュリティ対策成熟度によって異なる。異なるニーズを持ったお客様に対して、ラインアップを強化するため」と説明する。
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Sure Click ProはHP製PC利用者と他社製PC利用者に対し、同社ウェブサイト経由で無償提供中。期間は9月30日まで。九嶋氏は「急遽の在宅勤務で安全運用できない方、個人PCで業務システムを利用する方に、最低限の安全を提供する」ためだと無償提供の理由を語った。
昨今の新型コロナウイルスの影響に対する質問がおよぶと、「(リモートワークでも)インターネットを経由しなければならない。マルウェア侵入時もSure Clickが有効に働く」(九嶋氏)と述べた。なお、米本社では自社製3Dプリンターやフェイスシールドなどの3Dモデルを提供し、米国疾病予防管理センター(CDC)に提供したHP D300e BioPrinterで医薬品やワクチン研究を支援してきたという。