政府が発令した緊急事態宣言が、原則5月末まで延期されることが決定した。今後も多くの企業が出社を禁じたり、テレワークを拡大したりする動きは盛んになるだろう。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と私たちとの戦いは長期戦になる。それに伴い、今まで「当たり前」だった働き方がそうではなくなり、新しい働き方が定着する可能性もある。
例えばリモートワークがその一例だろう。“ウィズコロナ”や“アフターコロナ”の世界において、リモートワークはひとつの働き方として確立するだろう。
一方で、リモートワークに慣れていない会社が、突然リモートワークに切り替えると、従来のコミュニケーションができず、戸惑うこともあると考えられる。オフィスで働いていたときのコミュニケーションの長所は残しながらも、在宅で働ける環境を作り出すことが、企業には求められているだろう。
ここでは、そんなときに助けとなる「仮想(バーチャル)オフィスツール」を紹介したい。仮想オフィスツールとは皆が別々の場所で働いていても、オフィスで一緒に働いているときのような感覚でコミュニケーションを図れるツールである。
メンバーの顔を見て適切なタイミングで声かけできる「Remotty」
オフィスで行われていたコミュニケーションには、挨拶や雑談、軽い声かけがあった。しかし、チャットツールがメインのリモートワークでは、業務連絡以外のコミュニケーションが失われやすい。
「Remotty」は、お互いの顔が見えて、PCの前に相手がいるのかどうかが、リアルタイムでわかる。チームの一体感を醸成する設計がウリだ。
Remottyを立ち上げると、PCのカメラで自動撮影された写真が、およそ2分間隔でメンバーに共有される。
だから、今席にいて集中している、電話をしている、ちょっと休憩しているなど、今現在の様子がわかるため、オフィスにいるときと同じように、「今話しかけてもいいですか?」と声をかけやすいのだ。
周囲の声が“雑談”として、SNSのようにタイムラインで流れるのも特徴のひとつ。今忙しいのか、話しかけても良いのか、各自の状況が「なんとなく理解できる」ため、コミュニケーションしやすくなる。
こちらも従来のチャットメインのコミュニケーションツールにはない機能だろう。
在席状況がひと目でわかり簡単操作で電話しやすい「Sococo」
オフィスの風景を上から眺めたようなUIが特徴的な「Sococo」。ドアの開閉や会議室への移動も表現されるなど、オフィスにいるときの私たちの動きを再現しているようだ。
30種類以上のレイアウトから、自分たちのオフィスに近いものを選べるので、オフィスで働いている感覚に近いと感じられるだろう。