富士通ら、5G通信帯域でのキャリアアグリゲーションでデータ通信を高速化

NO BUDGET

2020-05-11 17:39

 富士通とQualcomm Technologiesは、富士通の5G(第5世代移動通信システム)基地局と、Qualcomm Technologiesの5G対応チップセット「Qualcomm Snapdragon X55 5G Modem-RF System」を搭載した試験用スマートフォン間で、ピーク通信速度3Gbpsを超えるデータ通信に成功した。同実証には、CC(Component Carrier)と呼ばれる無線周波数帯域を複数組み合わせて通信を行うキャリアアグリゲーションが用いられている。

 今回のピーク通信速度は、LTE設備との連携により5G通信を行うノンスタンドアロン構成で、総務省が定めた国内のサブ6GHz帯に対応する3.5GHz帯と4.9GHz帯の電波を束ねたキャリアアグリゲーション(4×4MIMO、256QAM、テスト駆動開発)の下で検証した。

 今回実証したキャリアアグリゲーションによって通信事業者は、異なる周波数帯を利用してネットワークの容量やパフォーマンスをより柔軟に改善できるようになるとしている。また電波の二重化による安定性向上や、負荷分散による周波数効率の向上を図り、ユーザーはスムーズな動画ストリーミングやより高速なファイルダウンロード、仮想現実(VR)などの技術を用いた新たなサービス体験が可能になるという。

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