インドとサンフランシスコに拠点を置くIT人材獲得ソリューション企業HackerEarthは、76カ国の開発者1万6655人を対象に調査を実施し、開発者の最新動向を調べた。
その結果、学びたいと思っている開発者が最も多い言語は、Googleが作った大規模システム開発用プログラミング言語「Go」であることが明らかになった。調査によれば、プロの開発者の32%が学びたいプログラミング言語としてGoを選んでいた。2位は「Python」の24%だった。
プロの開発者の32%が、学びたい言語として「Go」を挙げた。2位は「Python」の24%だった。
提供:HackerEarth
Goを学びたい開発者が多いという結果は、リモート開発者紹介会社であるHackerRankが実施した同様の調査の結果とも一致する。Goは、Google、Netflix、American Express、Salesforce、IBM、Target、Twitch、Twitter、Uber、Dropboxなどをはじめとする多くの著名なIT企業で利用されている。
Goプロジェクトが実施した2019年の調査によれば、Goの用途として最も多いのはウェブ開発であり、2位以下にはデータベース開発、ネットワークプログラミング、システムプログラミング、DevOpsが続いていた。また、Go開発者の間で最もよく使われているコードエディターは「Visual Studio Code」だった。
HackerEarthの調査では、学びたい言語の3位以下には「Kotlin」「JavaScript」「Bash/Shell/PowerShell」「Typescript」「Scala」「R」などが並んでいる。
また、プロの開発者がすでに知っていると回答した言語のトップ2はGoとJavaScriptであり、3位以下にはKotlin、「C#」、Bash/Shell/PowerShell、Python、「Swift」、「Dart」が続いた。
調査では、開発者の労働環境についての興味深い現状も明らかになっている。例えば、生産性を改善するために最も役に立つのは何かという質問では、開発者の70%が「会議の頻度の削減」と答えていた。
この質問の他の回答には、複数のディスプレイの利用、ヘッドフォンをしている時には邪魔をしないポリシー、24時間体制のコーヒーと食品の供給、整頓された作業空間などが挙げられている。
またHackerEarthは、所属組織の種類による開発者の満足度の違いについても調査を行った。その結果、多国籍企業で働く開発者の70%が自分の仕事に満足していないのに対し、成長段階のスタートアップで働いている開発者の場合、自分の仕事に満足していないのは14%だった。また、中小企業で働いている開発者のうち、不満を感じていたのはわずか7%だった。
開発者が職場に求めているメリットのトップ3は、キャリアパスの有利さ、技術的な挑戦や興味深いプロジェクト、報酬だった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。