コロナ危機対策に向けた業務自動化ソリューションへ
現在、地方公共団体などの各種行政機関は、特別定額給付金の迅速な支給開始が求められている。また、各自治体の職員からは、支給業務開始のための準備作業に追われる状況であるとの声が寄せられている。
これに対し、NTTデータではそうした職員の負荷軽減に寄与すべく、NaNaTsu AI-OCR with DX Suite、WinActorライセンス、WinActorのeラーニングベーシックRPA基礎編などからなる「特別定額給付金支給業務自動化ソリューション」を無償提供することにした。
筆者が今回、NTTデータのこの取り組みを取り上げたのは、これまで業務の効率化に向けて注目されてきた「AI OCR+RPA」が、コロナ危機対策に向けた業務自動化ソリューションとして、さらに脚光を浴びることになるのを象徴した動きと捉えたからだ。
とりわけ、今回の話は、地方公共団体とかねて関係の深いNTTデータのアクションであり、なおかつ緊急対策ということでインパクトは大きそうだ。
ただ、RPAは群雄割拠の激戦区だけに、競合ベンダーも公共市場へ食い込むために何らかの形で対抗してくるだろう。さらに、コロナ危機対策に向けた業務自動化ソリューションとして、今後は民間市場でも注目度がグッと高まりそうだ。