Microsoftは「Windows 10」の次期機能アップデート「Windows 10 May 2020 Update」(「Windows 10 2004」とも呼ばれる)の商用リリースへの道をついに歩み始めた。同社は米国時間5月12日、MSDNを通して、Windows 10 2004の開発者への提供を開始した。
「Windows」チームは、新しい機能アップデートの提供をOEM、開発者、メインストリームユーザーの順に開始していくこの段階的なアプローチをここ数回のリリースで採用している。Microsoftは12日、「go-live」ライセンスの下でWindows 10 2004のソフトウェア開発キットの提供を開始し、MSDNにアクセスできる開発者向けに同アップデートをリリースした。ただし、Microsoftは開発者に対して、当面は、Windows 10の「Release Preview」リング向けにリリースされた2004のバージョンを使用して、自らの開発環境をアップデートするよう推奨している。
COVID-19(新型コロナウイルス)のパンデミックを受けて、職場や家庭でさまざまな混乱が生じていることを考慮して、MicrosoftはWindows 10 2004の提供開始を急いでこなかった。同製品は基本的にしばらく前に「完成」しており、Microsoftはさまざまな「リング」のテスター向けに同製品の累積アップデートを提供する作業を続けてきた。12日にも「Slow」リングとRelease Previewリングのテスター向けに累積アップデートをリリースしている。
筆者の情報筋によると、MicrosoftはWindows 10 2004のリリース前にもう1回修正を施す決定を下した後、同機能アップデートのリリース計画を延期したという。当初の計画では、5月12日にメインストリームユーザーへの提供を開始することになっていた。
情報筋によると、Microsoftは先週、PC OEMパートナーに対してWindows 10 2004の提供を開始したという。メインストリームユーザーへの提供は5月28日に開始される可能性が高いと筆者は聞いている。筆者はリリーススケジュールについてMicrosoftに確認を求めたが、まだ返答はない。
Windows 10 2004には、多くの修正とアップデートに加えて、注目すべき新機能も幾つか含まれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。