JBグループのJBCC(大田区)は5月18日、クラウド型の仮想デスクトップサービス(Desktop as a Service:DaaS)「EcoOne VDI for Windows Virtual Desktop」を発表した。設計、構築、運用までの一気通貫サポートに加え、導入前にユーザーの操作快適性を検証できるという。同日から提供する。
DaaS「Windows Virtual Desktop(WVD)」と、IT運用可視化ツール「SysTrack」を活用した導入前検証サービスを組み合わせて提供する。
導入後の操作性やシステムで障害となりうる要素を特定、ユーザー数などとともにパフォーマンスを維持できる最適なサイジングを算出するという。PCのタッチ、画面表示速度などのパフォーマンスを維持しつつ、他の仮想デスクトップ基盤(VDI)と比較して最大でコストを半減できるとしている。
サービス概要(出典:JBCC)
導入前検証サービス概要(出典:JBCC)
提供価格は導入前検証サービスが20ユーザーまでの場合10万円から。検証期間は約1~2カ月で、初期構築費用、本番環境の月額利用料などはユーザー数、環境に応じて個別見積もりとしている。
WVDは、日本マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」上で提供する、仮想マシンのスペックやディスクの種類などを選べるDaaS。
「Windows 10」環境を複数ユーザーで共有できるマルチセッション機能があり、クラウド、OS、アプリケーションの利用料を削減できるという。
SysTrackは、業務プロセス、アプリケーション、IT資産の利用状況といったエンドポイント情報を一元的に収集、可視化、分析できるソフトウェア。最新版は2月に発表した9.0で、4月からSaaSの形態でも提供している。国内では米Lakeside Softwareの日本法人となるレイクサイド ソフトウェア(千代田区)が提供している。