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海外コメンタリー

AIチップ市場の2020年、NVIDIAや競合企業の今

George Anadiotis (ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2020-06-02 06:30

 NVIDIAが今日の人工知能(AI)チップ市場を支配しているという事実に異論を唱える人は、同社の競合企業を含めほとんどいないはずだ。そして、NVIDIAのイベント「GPU Technology Conference(GTC)2020」で米国時間5月14日に発表された新たな「NVIDIA Ampere」チップは大きな注目を集めた。

NVIDIA
NVIDIAの2本の柱:より優れたパフォーマンスと、より高い経済性

 同チップについては、さまざまな媒体で報道されている。米ZDNetでもTiernan Ray記者が、チップアーキテクチャー自体に関して斬新かつ注目に値する詳細な分析を実施している。またAndrew Brust記者もソフトウェア面について、「Apache Spark」に対するサポートに至るまでを含め、焦点を当てている。

 本記事では、パフォーマンスや経済性、ソフトウェアという観点から、この新たなアーキテクチャーを競合と比較していくという、両氏が扱わなかったものごとを考察していく。

2本の柱での展開を進めるNVIDIA

 Ray記者による分析の主旨は、次世代チップに込められたNVIDIAの意図をつかみ取るというところにある。つまり、まず一連のサンプルを用いてニューラルネットワークを構築するという「訓練」段階と、新たに入力されたデータに基づく予測を出力するという「推論」段階の双方に利用できる単一のGPUファミリーを提供することだ。

 Ray記者はこの点について、訓練か推論のいずれかによって、さまざまなコンピューターシステム上にNVIDIAの異なったGPUを搭載するという現状からの決別だとコメントした。さらに同記者は、NVIDIAがAI関連の企業に対して、どちらのタスクも実行できるNVIDIAベースのシステムを購入するのが最善だという、経済面からの主張を展開したいと考えていると付け加えた。

 NVIDIAの最高経営責任者(CEO)Jensen Huang氏は「サーバー56台分の追加メモリーやCPU、電力供給といった諸経費を1台分に減らせる」と述べるともに、「経済価値という点で計り知れないものがある。それが本当に心踊る点だ」と述べた。

 NVIDIAのGPUエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントであるJonah Alben氏はアナリストらに対して、前世代の「NVIDIA Volta」アーキテクチャーに基づくGPUは、火を吹く寸前のところまで性能を高めていると述べた。AmpereベースのGPUではさらなる性能向上を実現しており、540億個のトランジスターを搭載し、Voltaの約20倍に相当する、5ペタフロップスの性能を発揮できるという。

 このように、NVIDIAはより優れたパフォーマンスと、より高い経済性という2本の柱を目指している。ここで、同社がArmアーキテクチャーのCPUに対するサポートを最近追加したことを思い出してもらいたい。アナリストらによると、Armベースのプロセッサーの性能は現時点ではIntelプロセッサーの性能にはかなわないかもしれないが、データセンターにとっても、その省電力性能は魅力的な要素になっているという。

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