ロボティックプロセスオートメーション(RPA)ソフトウェア「UiPath」を開発、提供するUiPathは5月27日、「発見(旧:計画)、開発、管理、実行、協働、測定」の自動化プロセスで構成された「ハイパーオートメーション」を強化するために新製品「UiPath Process Mining」「UiPath Automation Hub」「UiPath StudioX」を発表した。また、同日からハイパーオートメーションをクラウド化する「UiPath Automation Cloud」を稼働させ、その第1弾としてSaaS版UiPath Orchestratorの提供を開始する。
新型コロナウイルスの影響について代表取締役最高経営責任者(CEO) 長谷川康一氏は「根本的な発想の転換期だと捉えている。過去のしがらみを超えて変革できる機会とし、新しい働き方を支援したい」と展望を語った。また、今年の注力ポイントとしてクラウドを掲げ、StudioXとSaaS版Orchestratorをパッケージ化し、パートナー経由でUiPathの活用推進を図る「UiPathパートナー共創プログラム」を展開する。
UiPath 代表取締役CEO 長谷川康一氏
“発見”フェーズに分類されるProcess Miningは、業務プロセスをシステムログから把握し、RPA化に最適な業務の可視化支援を目的としている。一般的な業務自動化はコンサルティング部門による業務内容の聞き取りだけでは取りこぼしも多く、ロボットの開発に支障を来してしまう。
そこで「SAP S/4HANA」「Microsoft Dynamics 365」などのシステムのログをもとにワークフローを作り上げるのがProcess Miningの目的だ。以前のロードマップでは2019年に買収したProcessGoldの社名とソリューション名を掲載していたが、今回のUiPath製品化に伴って改称と日本語化を施している。
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