広島県は、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症対策の一環として職員の健康観察状況を記録管理するアプリのベータ版を構築した。
このアプリは、ServiceNowのクラウドプラットフォーム「Now Platform」をベースに開発された。ServiceNow Japanは今回の取り組みに際して、三井情報と連携し同社が提供する「カスタマーサービスマネジメント」をベースに同アプリをカスタマイズした。これにより約2週間という短期間の作業で開発から実装までを完了させることができた。
「広島県庁職員向けアプリ」の画像イメージ(出典:ServiceNow Japan)
同アプリの体調管理機能は、5月1日から県職員向け(全職員を対象)に利用が始められている。職員自身が日々の体温や症状の有無について、チャットボットを利用して登録し、職員自身が日々の体調管理を継続する。これにより、万一、職員が感染者となった場合でも遡及して体調を報告することを可能になる。この機能はモバイルデバイスからもウェブ経由でアクセスして利用可能だが、通知機能などを考慮したモバイルアプリの利用も検討中だ。
また現在、行動記録機能を実装準備中で、感染者が発生した場合に接触者を早期に特定するために利用する。職員が参加した打ち合わせなどの「同席者」「三密状況」「時間」「場所」などを登録する。