松岡功の一言もの申す

アフターコロナに注目されるマルチクラウド市場の勢力争い

松岡功

2020-05-28 10:21

 新型コロナウイルス感染防止対策でテレワークによる在宅勤務が浸透したことに伴い、クラウドサービスの需要も一段と高まりつつある。アフターコロナは、企業がそれらを複数利用する「マルチクラウド」の時代が到来しそうだ。果たして、競合するサービスの勢力争いはどうなるか。

テレワークの浸透でクラウドサービスの需要も好調

 テレワークが浸透したことで、多くの人が初めて利用したITツールといえば、ウェブ会議システムだろう。在宅勤務ながら会社で行う会議と同じコミュニケーションがとれることで、一気に広がった。ついでにオンライン飲み会も広がったところを見ると、どうやらウェブ会議はアフターコロナにやってくるニューノーマル(新常態)における新文化として定着しそうだ。

 そのウェブ会議をはじめ、テレワークで利用する各種の業務・業種アプリケーションもクラウドサービスを使う動きが活発化している。あらかじめお断りしておくと、ここで言うクラウドサービスとはパブリッククラウドサービスを指す。便宜上、IaaSとPaaSを「クラウド基盤サービス」、SaaSを「クラウドアプリケーション」と呼ぶことにする。そして、ここで言うマルチクラウドは、それらを複数利用することである。

 クラウドサービスの需要が拡大しているのは、大手ベンダーの売り上げの前年同期比伸び率を見れば一目瞭然だ。グローバルでクラウド基盤サービスの大手3社における2020年1〜3月期の実績によると、Amazon Web Services(AWS)が32.8%、Microsoftが38.5%、Googleが52.2%と、絶好調だ。クラウドアプリケーションではCRM(顧客関係管理)最大手のSalesforce.comも35.2%を記録。ちなみに、MicrosoftとGoogleはクラウドアプリケーションでも有力なベンダーだ。

 こうした大手だけでなく、特にクラウドアプリケーション分野ではそれぞれの業務・業種分野で新興ベンダーも群雄割拠の状態だ。この動きもアフターコロナに向けて、マルチクラウド化がどんどん進むと筆者が見る所以だ。4月以降もこの勢いは変わらないどころか、さらに加速しそうだ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    【マンガ解説】まだ間に合う、失敗しない「電子帳簿保存法」「インボイス制度」への対応方法

  2. ビジネスアプリケーション

    きちんと理解できていますか?いまさら聞けないインボイス制度の教科書

  3. 経営

    ヒヤリハット管理--トラブル防止のデジタル化でもたらされるメリットとは?具体的なイメージを紹介

  4. セキュリティ

    マンガでわかる―Webサイトからの情報搾取を狙うサイバー攻撃「SQLインジェクション」、どう防ぐ?

  5. セキュリティ

    緊急事態発生時にセキュリティを維持するための8つの戦略と危機管理計画チェックリスト

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]