出社とテレワークを自由に選べる勤務形態を--緊急事態下のTwitterを分析

藤代格 (編集部)

2020-06-01 07:15

 ウェブサービスを開発、提供するプラスアルファ・コンサルティング(港区)は5月29日、テレワークの課題、新たな働き方などの調査を発表した。

 開発するSaaS型テキスト解析ツール「見える化エンジン」を活用し、3月1日から5月24日の間にTwitterに投稿された「在宅」「リモートワーク」 「テレワーク」 に関するつぶやきをリツイートを除いて調査。有効件数を45万2806件としている。

 テレワークに関連する投稿件数の推移は、7都府県を対象に発令された4月7日の緊急事態宣言を機に急増。4月8日には1万5198件になったという。以降は減少し、5月のゴールデンウィーク後には約8000件から4000件台に推移したとしている。

 投稿内容を時系列で分析すると、3月上旬時点では「テレワーク環境がまだ整っていない」「追加の設備を購入した」などの物理的な作業環境に関する話題が多いという。

 緊急事態宣言前の3月下旬から「次週から在宅ワークになる」などの方針決定が複数投稿。また「自社でも在宅ワークを導入して欲しい」などもあり、働き方が変わり始める兆しが見え始めたという。

 作業環境に関する話題は4月7日前後をピークに以降減少。一方、テレワークの長期化に伴い、食事、業務効率化や集中力、やる気といったメンタル系などの話題件数が増加したとしている。

 テレワークで各々が抱える「ストレス」「集中力、やる気」など、モチベーションアップに関連する投稿を抽出すると、上司、同僚、部下とのコミュニケーションの希薄化に起因する新たなストレス、作業環境、同居人や生活環境など、自身の裁量では簡単に解決できないストレスに関する投稿内容が散見。

 また、「好きな音楽を聴きテンションを高める」「仮眠による休憩」など、メリハリをつけ集中力を高めて業務に取り組み、ストレスとの付き合い方を模索する投稿も見られるとしている。

 出勤による満員電車からの解放も喜ばれており、テレワークにおける環境の整え方も今後の検討材料になるとしている。

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