Googleは、同社の最新のAndroidアプリ統合開発環境(IDE)である「Android Studio 4.0」の安定版をリリースした。
Android Studio 4.0では、主な新機能として、複雑なアニメーションの作成を補助する「Motion Edtior」、ビルド時間のボトルネックを特定するためのツール「Build Analyzer」、Java 8言語APIのサポートの3つが追加された。
また、「CPU Profiler」のユーザーインターフェースが改善され、スレッドのアクティビティーを分析しやすくなったほか、「Layout Inspector」が改良され、デバイス上で表示されているアプリのUIをリアルタイムに分析できるようになった。
Motion Editorは、「MotionLayout」ライブラリーの要素を操作するためのエディターで、これまでは手動で行っていた、アニメーションのXMLのリソースファイルを作成する作業を代わりに行ってくれる。
同じくデザイン関係では、新たに「Layout Validation」と呼ばれる機能も追加された。これはさまざまなサイズの画面でUIがどうなるかを同時に比較できる機能で、これを利用すれば、異なるフォームファクター、画面サイズ、解像度でのアプリの挙動をテストしやすくなる。
「Build Analyzer」は、ビルド時間に影響を及ぼしているプラグインやタスクを特定するツールだ。このツールのウィンドウの左側には問題のリストが表示され、右側にはそれぞれの問題の詳細情報が表示されるようになっている。
Googleはまた、アプリが使用しているライブラリーの依存関係の中から、脆弱性が存在するライブラリーを特定するためのツールも導入した。「Android Gradle」プラグインの4.0.0以降を使用してアプリを構築していれば、アプリで使用しているライブラリーの依存関係を記述した依存関係メタデータが作成されるようになった。
アプリをアップロードすると、「Play Console」がこのメタデータを検査して、SDKやアプリの依存関係を調べ、既知の問題が発見された場合にはアラートを発する。一部のケースでは、問題を解決するためのアクションに関するフィードバックも提供するという。
また、アプリのコード短縮ツールである「R8」に、ルールファイルの編集を補助するスマートエディターが導入された。スマートエディターでは、構文のハイライト表示やコードの自動補完、エラーチェックなどの機能を利用できる。
提供:Google
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。