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「これ、誰のサーバー?」データセンター移転の困りごと“あるある” - (page 5)

細川涼子 (Dell Technologies)

2020-06-09 06:15

地道に計画し、ポジティブに進めよう

 さて、ここまで7回にわたり、「データセンターのお引っ越し」を計画・実施する際のポイントをみなさんと確認してきました。「こんなにステップがあるの? 大変だな」と思われた方も多いかもしれません。

 しかし、思い出してみてください。データセンター移転は、誰でもやったことのある「引っ越し」と基本的に同じなのです。準備の流れや、日々の作業ではない(日常業務を実施しながら準備しなくてはならない)、締切のある作業である(部屋やデータセンターの引き渡し期限がある)といった負担も同様です。

 また、住まいや家族の引っ越しでは、そもそも「今後誰と住むのか」「どこに住むのがよいか」「買うのか借りるのか」「何を今の家から持っていくのか」「いつどうやって引っ越すのか」は自分たち家族で決めなくてはなりません。

 引越業者に「らくらくおまかせパック」を頼んだとしても、「何を捨てるのか」「いつ持っていくのか」「新居ではどこに配置するのか」は自分たちの範囲です。

 住まいの引っ越しでは無意識にやっているこのような部分の計画づくりを、データセンターの引っ越しの場合は明示的に作成しなくてはならないため、負担に感じるかもしれません。その際は本連載を読み返していただき、一歩一歩計画を進めていってください。そしてもしご縁がありましたら、弊社コンサルティングサービスが皆様の新居への歩みをご支援できれば幸いです。

 一方、手堅く悲観的に計画するばかりではこの長期間にわたるプロジェクトの士気は持ちません。「これから良い環境になるのだ、いままでにできなかったことができるようになるのだ」というモチベーションをプロジェクト内に意識付けたいですね。

 新居やモデルルームを訪問したときのワクワクするような気持ちを、データセンターの移転準備でも共有しましょう。データセンターの見学会、新規インフラや設備の説明会を開催するのもよいですし、準備や移転実施の進捗を定期的にレポートし無事故完了を祝う、メンバーに感謝する機会を設けるのもよいでしょう。ポジティブな目標やフィードバックで、引っ越しを「やらなければいけない作業」から「よりよい環境に移るためのステップ」に変えていきましょう。

細川涼子(ほそかわりょうこ)
Dell Technologies(EMCジャパン株式会社)ITXコンサルティング部
サーバー構築、データベースサポート職などを経て2006年EMCジャパン入社。ストレージ製品の導入を経て2009年より現職。プライベートクラウドの企画、災害対策システムの企画、データセンター移転の計画策定や実施支援を多く手掛ける。

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