本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。
今日のポイント
- 長期保有銘柄は貸株(かしかぶ)に出して、貸株金利を得た方がいい
- 貸株サービスについての誤解
- 「株主優待・予想有配優先」を選択して貸株すれば配当金も株主優待も得られる
- 気をつけるべきデメリット:「継続保有特典」のある株主優待で「継続保有」の地位が失われるリスクに注意
これら4点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。
コロナ危機の日本株暴落局面で株式投資を始める個人投資家が増えた。投資を始めるのに良いタイミングである。株式投資デビューと同時に「貸株(かしかぶ)」も始めるべきだ。そこで今回は「貸株サービス」を解説する。貸株のメリットとデメリットをきちんと理解して始めるべきだ。以下は要約である。
<貸株(かしかぶ)のメリット>
- お持ちの株式を貸株に出すと貸株金利が得られる。
- 貸株中の銘柄もいつでも売却可能だ。普通に売り注文を入れるだけである。
<貸株のデメリット>
- 貸株をしたままだと配当金や株主優待が得られない。ただし、以下の方法をとれば、貸株をしながら配当金や株主優待も得られる
→「株主優待・予想有配優先」を選択して貸株を行えば、権利確定日だけ自動的に貸株が皆さまに返却されるので優待・配当金を得られる - 継続保有特典つきの株主優待銘柄を長期保有している場合、その銘柄は貸株をしない方が無難である。「株主優待・予想有配優先」で貸株をしていても、継続保有特典が失われる可能性があるからだ