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キヤノンの新製品にみる「在宅勤務に欲しい手頃な複合機」 - (page 2)

松岡功

2020-06-04 07:00

個人事業主にとって情報管理の中核を担う道具に

 以上が、発表の概要だが、今回この新製品を取り上げたのは、今後、在宅勤務が定着してテレワーク環境で一段と仕事をしやすく生産性を上げていきたいと考えたとき、欲しくなる手頃な道具だと思ったからだ。

 とはいえ、プリンターや複写機、複合機といった事務機器市場はここ数年、ペーパーレス化の進展で縮小傾向にある。さらに今回の新型コロナウイルス感染拡大の影響で、オフィスに置かれている事務機器の使用頻度が減り、複写機や複合機は印刷枚数に応じて課金する単価が大きく下落しているという。

 では在宅勤務が増えれば、事務機器が増加に転じるかといえば、情報管理を徹底するために自宅のプリンターで印刷することを禁止している企業も少なくない。

 ただ、一方で、コロナ禍にあってこんな動きも。コンビニに設置されている複合機の使用頻度が高くなっているという。公的な各種申請用書類をコピーするケースなどが増えているようだが、自分の仕事環境で必要ならばすぐにコピーできる状況であれば、と考える人も少なくないだろう。

 もう1つ、今回の新製品の需要を見込んだのは、今後、増加してくるとみられるSOHOや個人事業主に打ってつけではないかということだ。SOHOや個人事業主にとっては、在宅勤務の勤め人と違って、複合機が自身の仕事における情報管理の中核を担う可能性さえある。

 筆者もその部類だが、手元でプリントやコピーするケースもままあることから、モノクロ複合機を使用している。カラーでなくモノクロなのは、いうまでもなく維持費を抑えるためだ。

 今回の新製品を含め、最後に述べておきたいのは、複合機が今後、どうなっていくのかだ。今、複合機ベンダー各社が注力しているのは、クラウドサービスや各種ソフトウェアと連携した情報の入出力、加工、管理といった「情報ハブ」の役割を担うことだ。一方で、ペーパーレスが一層進展すれば、紙を扱う複合機は役割を終えるかもしれない。さらに進化するのか、それとも消えゆくのか。そのターニングポイントにあるのを認識することも合わせて、今回の新製品を取り上げてみた次第である。

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