クラウドベースのデータウェアハウス(DWH)を手掛ける米Snowflakeは、「データクラウド」プラットフォームにおける新機能の提供と、Salesforce.comとの本格的な連携を開始したことを発表した。
「データクラウド」は、企業内のオンプレミス環境やデータセンターなどに散在しているさまざまなデータ基盤をクラウド環境に移行することで、統合的に活用できるようにすることを目指すもの。同社のデータプラットフォームを通じてシームレスなデータ基盤の拡張や運用を実現するとしている。
今回の取り組みでは、主に次の新機能を提供する。
- Snowsight:Snowflakeでクエリーやコマンドを実行することにより、ダッシュボードを通じたコラボレーションや可視化、効率化などの新たなアナリティクス体験を提供
- Dynamic Data Masking:ユーザーごとに異なるデータ閲覧権限などのポリシーを作成
- External Tokenization:サードパーティーのトークン機能を利用して機密データを保護
- External Functions:クエリーサポートのために外部サービスを呼び出せ、サードパーティーライブラリーやサービスと統合したデータパイプラインを構築
- Java UDF:Javaで開発されたビジネスロジックを実行
- Data Exchange:事業部門やパートナー、サプライヤー、顧客らとシームレスかつ安全にデータを共有するための独自のデータエクスチェンジを作成
併せて同社は、2月に開始したSalesforce.comと提携による初の連携機能「Einstein Analytics Output Connector for Snowflake」を年内に提供することも明らかにした。Snowflakeのプラットフォームに格納されるアプリケーションやウェブ、モバイル、IoTなどのさまざまなデータを、Salesforceの各種アプリケーションやTableauから利用できるようになる。ビジネスインテリジェンスによるデータの可視化や分析などの作業がシームレスに行えるようになるという。