筆者の使用ブラウザーはもっぱら「Google Chrome」である。Google Chrome以外での動作確認が必要なときを除き、他のブラウザーを使うことはほぼない。非常に直感的な操作感で、軽快に使えるというのが、Google Chromeを好む大きな理由だ。
自分にとって使いやすいブラウザーを選ぶと、仕事の効率は上がると思われる。リサーチをしたり、画像加工をしたり、ドキュメントを作成したり……ブラウザー上で私たちは日々いろいろな業務を行う。
だからこそ、皆さんの仕事の質を上げてくれると思われるGoogle Chromeを心からお勧めしたい。本連載では、業務効率化・合理化に役立つGoogle Chrome便利技を3つずつ4回にわたって紹介する。今回はその第1回目で、PCで使う場合を想定。
1.自分好みの背景画像を選び、心地よく仕事できる環境を整える
Google Chromeでの業務を効率化するにあたり、手始めに「見た目」を整えてはいかがだろうか。自分好みのGoogle Chromeに整えることで、気分が上がり、より気持ちよく仕事できるはずだ。
まずはGoogle Chromeで新規タブを開こう。画面右下に表示される鉛筆アイコン(「このページをカスタマイズ」)→「背景」へ進む。
最初は「背景なし」になっているが、Google Chrome内に用意された背景画像から、好きなものを選ぶことができる。風景やアート、都市景観、幾何学模様など、さまざまなカテゴリの画像が用意されている。いずれかをクリックし、豊富な画像の中から好きなものを選び、「完了」をクリックすると設定は終了だ。
既存の背景画像に好みのものがない場合は、「デバイスからアップロード」を選択し、自分の好きな画像を選択しよう。
2.自分好みの色とテーマを選び、心地よく仕事できる環境を整える
背景とあわせて設定したいのが、タブやブックマークバー、アドレスバーなどの色合いだ。最もよく目に入る部分であるだけに、仕事中に“アガる”ような色にしたいもの。
Google Chromeで新規タブを開き、鉛筆アイコン(「このページをカスタマイズ」)→「色とテーマ」を選択しよう。すると、23パターンの色とテーマが並んでいる。ここから選ぶもよし、左最上部の鉛筆マーク入りの色とテーマを選ぶと、自分の好きな色合いを細かく調整できる。
既存のパターンでしっくりこないときは、ここからオリジナルの色とテーマを作るといいだろう。
Google Chromeに限らず、Googleのサービスは全般的に、十分な量のオリジナル背景・色などを用意してくれているが、それに加え「ユーザーがカスタマイズできる」余地を与えてくれている。
どうしてもお気に入りのものがない、しっくりくるものと出会えないという場合、とてもありがたい機能である。
色とテーマは選択画面でクリックすると、一瞬で切り替えられるので、いろいろな色とテーマを試してみて、自分が一番いいなと思うものを選んでほしい。
3.複数のユーザーを追加し、ブラウザーでの業務を効率化する
複数のユーザーを使い分けることができるGoogle Chrome。アドレスバー横に表示されているのが、現在Google Chromeを利用している「デフォルトのユーザー」のアイコンだ。Google Chromeに保存したブックマークや履歴、パスワード、その他の設定などの各種データは、このユーザーに紐づいている。
ひとつのユーザーでGoogle Chromeを使うのも当然いいが、プロジェクトや役割によって、ユーザーを切り替えて使いたい場合に、複数のユーザーを設定してみてはいかがだろうか。
設定は簡単で、アドレスバー横にある3つの丸が縦に並んだボタン(「Google Chromeの設定」)→「設定」→「Chromeの名前と画像」から好きな名前と画像を選択する。
その後、ユーザーを追加する際は、先ほど選択した画像(アドレスバー横にある)をクリックし、「他のユーザー」→「追加」→「ユーザーを追加」から同様に設定する。
ユーザーを追加設定し、同期してカスタマイズしたGoogle Chromeは、どのデバイスでも利用できるのが便利だ。例えば、デスクトップPCとノートPCを使っている場合、いずれかのPCのGoogle Chromeでこの設定をすると、もう片方のPCでも使用できることになる。
第2回に続く。