ICT総研は6月8日、国内のクラウドストレージサービス市場動向調査を発表した。
写真、動画、音楽など、PCやスマートフォンに保存するデータ容量が増加傾向にあり、保存に適したクラウドストレージサービス市場が拡大。2018年度は4684万人だった個人向けサービスの利用者は2019年度に4962万人、2022年度に5561万人へ増えるという。
有料サービスの利用者数は2019年度に1391万人、2022年度に1601万人。
市場規模は2019年度で776億円、2022年度に857億円に拡大するとしている。
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2020年5月、4408人をウェブ調査。利用が最多のクラウドストレージサービスは1000人が回答した「Google ドライブ」で、2018年9月の前回調査でトップだった「iCloud drive」が846人と続いたという。Androidスマートフォン利用者の増加が一因にあると推察している。
そのほか、572人の「Dropbox」、560人の「Microsoft OneDrive」、247人の「Evernote」、179人の「Amazon Drive」と続くという。
多くの利用者は複数サービスを併用、使い分けているが、今後はサービスの取捨選択が進み、大手事業者のシェアがさらに高まるとしている。
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クラウドストレージサービス利用者のうち、「有料サービスを利用している」は14.2%。「今後は有料サービス利用を検討する」が11.5%で、「今後も無料サービスを利用する」が63.9%に達したという。
データ容量が5~15GB程度まで無料利用できるクラウドストレージサービスが多く、無料プランで始める利用者が大半を占める。保存容量の増加に伴い有料サービスに移行するという使い方が一般的で、有料利用者が年々増加傾向にあるとしている。
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